日本一の信濃川に架かる万代橋は
新潟のシンボリックな橋として有名です。
初代、2代目と架け替えられ、現在は3代目。
西新潟と東新潟をつなぐ橋として、長年、デーンと鎮座しています。
新潟の母が日本海(または信濃川)なら、
萬代橋は新潟の父というところでしょうか。
初代誕生から2016年11月4日で130年たち、
3代目も何度かの改修を経て、
モダンなコンクリート建造物としてファンを魅了しています。
最近では、ライトアップやプロジェクションマッピングなど、
新しい形で市民や観光客を楽しませてくれます。
▼目次
万代橋と新潟
新潟の宝とも言える万代橋。
初代と2代目は木の橋だったそうで、
1929年に現在の3代目になりました。
1964年の新潟地震のときに信濃川にかかる昭和大橋が落橋したのに、
万代橋は取付部分が少し壊れただけでびくともしなかったというのですから、
その丈夫さにはオドロキです。
耐震設計もさることながら、
あの6つの緩やかなアーチを描く橋は市民の誇りともいえます。
新潟市出身歌手の小林幸子さんも
「うれしいときも悲しいときも、萬代橋を渡るとその下を流れる信濃川が自分の心を移してくれて、つらくて切ない気持ちは川が海へ流してくれる。萬代橋は大きいな、父なる萬代橋」
と地元紙『新潟日報』に寄稿しています。
おっしゃるとおりで
萬代橋を歩いて渡ると、海からの風がスーッと抜けて、
心の中のモヤモヤも風と一緒にどっかに行ってしまいそうな感じです。
どう違う 萬代橋と万代橋
表記として現在「正しい」とされるのは「萬代橋」です。
初代萬代橋(よろずよばし)は後、ばんだいばしと呼ばれるようになった
「初代萬代橋史ー児玉義男」
架橋75周年を迎えた2004年、建設当初の橋銘板と同じものを復元し設置することにしました。
当時のものに「萬代橋」と書いてありました。
そして、国の重要文化財指定の答申を受けたのを機に、
戦後から定着していた「万代橋」から建設時よりの橋名板表記である「萬代橋」に戻したのです。
でも新潟市民の多くが「万代橋」のほうを長年使ってきたため、なじみがあるんですね。
もう一つの理由が、万代橋たもとに、若者のまち「万代」エリアがあるからなんです。
それに、萬代って画数が多くてちょっと難しいですよね(^o^)
なので、今は両方使われています。
広島市にも同じ漢字の萬代橋がありますが、こちらは「よろずよばし」と読むそうです。
万代橋のライトアップ
出典URL:LHDRp
万代橋は不定期でライトアップや、イルミネーションがあり、また違った顔を見せてくれます。
定期的に期間を決めて行われているものはないのですが、
2014年には萬代橋プロジェクションマッピング(新潟アカリプロジェックト)や
新潟 沼垂 合併100周年記念で行われたライトアップが行われたので、今後もきっとある!と期待しましょう。
2014年に新潟 沼垂 合併100周年記念で行われたライトアップの様子です。
萬代橋とお祭り
萬代橋が通行止めになるのは、新潟シティマラソンのときと、新潟まつりのとき。
新潟まつりは、萬代橋の上で民謡流しが行われます。
14,000人が萬代橋や柾谷小路で佐渡おけさを踊るのは圧巻。
その萬代橋はこちら。
新潟駅万代口からまっすぐ、車で5分の位置です。
橋の散策も初めての方におすすめ。
往復で20分くらいかな? ゆっくりあちこち見ても1時間あれば大丈夫。
近くに車を止める場合は、万代などの駐車場を利用すると便利です。